米大統領選 初動ドル安の可能性も
-前営業日サマリー-
ドル円は152.22円でオープン。東京市場では大きく下窓を開けてスタートし、日米株価指数の軟調な推移やトランプトレードの巻き戻しの動きから一時151円台まで下押しました。ロンドン市場でも上値の重たい推移が続き、米長期金利の低下とともにドル売りの動きが広がりました。米大統領選を控えて今までの流れに対する巻き戻しの面も指摘されています。NY市場では買い戻しの動きが優勢となり、152.14円で取引を終えました。
-米大統領選 初動ドル安の可能性も-
本日のイベントは、豪RBA政策金利、豪RBA総裁発言、米ISM非製造業景況指数などの経済指標が控えており、大統領選挙の投開票日でもあります。
米大統領選挙は混戦状態のまま、投開票日を迎えることとなりました。民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ元大統領は接戦となっており、どちらが大統領になるのか不透明な状況が続いています。ただ、現状は勝敗を決する激戦州でややトランプ氏が優勢となっています。
投開票による為替相場のシナリオはいくつか考えられます。簡単に考えればトランプ氏当選によるドル高やハリス氏当選によるドル安ですが、仮にトランプ氏に決定したとしても材料出尽くし感によって初動で大きくドル安方向へ動きが強まることも想定できます。いずれにせよ、今後の方向感を見極めるうえでも結果判明までは相場から目が離せなさそうです。ヘッドラインを注視しながら、大統領選の行方を見守っていきましょう。