イベント盛りだくさんの1週間 豪CPIの結果にも注目
-前営業日サマリー-
ドル円は151.79円でオープン。東京市場では国内輸出企業からの買いで一時152円台を回復する場面は見られたものの、衆議院選挙への警戒感から伸び悩み151円台中盤まで下押しました。ロンドン市場ではロンドン勢の本格参加とともに再び買われて152円を挟んだもみ合い相場に終始。NY市場では底堅い相場展開となり、じわじわと上値を伸ばしながら152.33円で取引を終えました。
-イベント盛りだくさんの1週間 豪CPIの結果にも注目-
本日のイベントは、特段注目度の高い経済指標は予定されておらず、ニュージーランドは休場となります。
豪ドル円は今秋重要イベントが複数予定されており、その結果次第では大きく動意づく展開が予想されます。特に30日に予定されている消費者物価指数(7-9月期)の結果には注目があつまります。前回(4-6月期)の結果は3.8%とRBAが重要視しているとされる3.9%の水準を下回り、豪ドル円相場も弱含む展開となりました。今回の市場予想は2.9%となっておりさらなる低下が想定されています。RBAは依然としてインフレに対して警戒を緩める姿勢を見せていないものの、インフレ低下が鮮明な結果となった場合には年末にかけて利下げ圧力の高まりとともに豪ドル安が強まるかもしれません。
また、昨日20時から開票が始まった衆議院選ですが、与党は選挙前の議席である279議席を大幅に減らし、過半数の233議席を割り込む結果に。一部では国内政治の不透明性から、日銀の追加利上げに対する姿勢が後退するのではという懸念もあり、朝方は円安が進む結果になりました。
今週はその他にも米国で複数の重要イベントがあります。29日には米JOLTS求人、30日にはADP雇用統計、31日には日銀金融政策決定会合、11月1日には米雇用統計が控えます。相場が活気づくイベント盛りだくさんの週となるため、指標結果の内容は丁寧に確認して取引に臨んでいきたいです。