欧米の要人発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.52円でオープン。東京市場では、日経平均株価が一時200円を超える下落となりリスクオフの動きで149.20円台まで下押す展開。しかし午後になると下げも一服し、注目される材料はないものの149.30円近くまで回復しました。ロンドン市場では、米長期金利の上昇とともに買いの流れに転じドル円は150.10円近くまで上昇しました。NY市場では、特段材料のない中、円安地合いを引き継いでじりじりと値を切り上げ、150.85円で取引を終えました。
-欧米の要人発言に注目-
本日のイベントは、米サンフランシスコ連銀総裁の発言、英ベイリーBOE総裁の発言、欧ラガルドECB総裁の発言が控えており、その他注目度の高い経済指標は予定されていません。
米消費者物価指数や米小売売上高といった米重要指標が連続して市場予想を上回り、大幅利下げ観測は後退してきました。先日米サンフランシスコ連銀総裁から「労働市場と物価の減速が続けば金利据え置きは可能」「いかなる決定も急ぐ必要はない」との利下げを急がない発言があり、今回も利下げに消極的な発言が行われれば、ドル買いが加速する可能性があります。再び円安の地合いとなっている中で、FRB高官の発言内容に今後も注意して取引に臨みたいです。