日米高官の発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.18円でオープン。東京市場では、早朝に発表された全国消費者物価指数でコアコアCPIの上振れが確認され、円買いが先行。三村財務官のけん制発言も意識され149円台半ばまで下落しました。ロンドン市場では、150円台を試す場面もありましたが、日銀が今後の追加利上げの可能性を排除しない考えであることが伝わると、一時149.5円近くまで円高が進みました。NY市場では、特段材料のない中円買い地合いを引き継いでじりじりと値を下げ、149.51円で取引を終えました。
-日米高官の発言に注目-
本日注目度の高いイベントは予定されていません。翌日以降は週末にかけて、植田日銀総裁発言(23日予定)、東京都区部消費者物価指数(25日)など円サイドの材料が控えています。
先日三村財務官から「投機的な動きも含めて、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視していく」との円安けん制発言がありましたが、物価高対策が争点となっている27日投開票予定の衆院選に向けて、トーンアップしていく展開に注意が必要と言えるでしょう。
また、今週末からFOMC前のブラックアウト期間となります。11月FOMCへの手掛かりとなる可能性も考えられるため、FRB高官発言の有無や発言内容にも注目しておきたいです。