節目突破のドル円 このまま150円台にとどまれるか
-前営業日サマリー-
ドル円は149.57円でオープン。東京市場では、149円台前半で方向感のない推移に。ロンドン市場では、米小売売上高が予想以上の強さとなったことが好感され高値ベースで150.08円まで上値を伸ばしました。NY市場では、150円付近でもみ合った後、米小売売上高発表時につけた高値を突破し、150.20円で取引を終えました。
-節目突破のドル円 このまま150円台にとどまれるか-
本日のイベントは、本邦全国消費者物価指数、中国実質GDP(第3四半期分)、英小売売上高、ウォラーFRB理事発言が予定されています。
本邦全国消費者物価指数は前月比、コア前月比ともに前回値から鈍化することが予想されています。予想を大きく下回る結果や前回値以上の値となる場合は、円買い/円売り圧力の高まりから、ドル円が動意づく展開に注意が必要と言えるでしょう。
ドルサイドの材料としては、ウォラーFRB理事の発言内容に注目が集まりそうです。同氏は先日慎重なペースでの利下げを要求しており、再び利下げに消極的な発言が行われれば、ドル買いが加速する可能性が考えられます。
足元のドル円は今年8月以来約2か月半ぶりに150円台まで円安が進行しています。指標結果や発言の内容に注目するとともに、150円台に定着するか注視しながら取引に臨んでいきたいです。