米国経済の温度感に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.20円でオープン。東京市場では、仲値にかけて上昇し、昼過ぎには149円台後半を試す場面もありましたが、午後にかけて円買いが先行。ロンドン市場では、米重要指標の発表を受けて荒い値動きに。CPIは予想を上振れる結果となったものの、新規失業保険申請件数が前回値から悪化を示したことがドル売りに繋がり、148円台前半まで下落しました。NY市場では、148円台をレンジで推移し、148.55円で取引を終えました。
-米国経済の温度感に注目-
本日のイベントは、カナダ雇用統計、米生産者物価指数(PPI)、ミシガン大学消費者態度指数(速報値)、ボウマンFRB理事の発言が予定されています。
PPIは、前年比コア指数がインフレの加速を示す内容となるものの、その他の項目は前回値から減速を示す内容となることが予想されています。前日のCPI同様インフレ再燃懸念に繋がる結果となれば、ドル買い圧力が生まれる可能性が考えられます。景況感を測る指標であるミシガン大学消費者態度指数の結果と合わせ、ソフトランディング達成となるかスタグフレーション局面へと向かう展開となるか、米国経済の温度感を注視しながら取引に臨んでいきたいです。