米消費者物価指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は148.18円でオープン。東京市場では、中国政府による追加の景気刺激策の可能性が意識され円売り地合いとなり、148円台後半まで上昇しました。ロンドン市場では、特段材料のない中、148.50円を挟んだ軟調な推移に。NY市場では、ジリジリと上値を伸ばし149円台に突入。9月分のFOMC議事要旨にて大幅利下げに否定的なメンバーが複数人いることが明らかなになりましたが、ドル円の値動きは限定的、149.30円で取引を終えました。
-米消費者物価指数に注目-
本日のイベントは、米消費者物価指数(CPI)、米新規失業保険申請件数、多数のFRBメンバーの発言が予定されています。
今週のメイン指標であるCPIは、前年比コア指数のみ据え置きでその他の項目は前回値から減速を示す内容となることが市場参加者の間では予想されています。注目の集まる経済指標であるだけに、予想値や前回値から大きく乖離する結果となれば、ドル円が動意づくでしょう。特に前回値を上振れる結果となった場合は、インフレ再燃懸念からドル買いが先行する可能性が考えられます。
また、CPI消化後にはウィリアムズNY連銀総裁の発言が控えています。CPIの結果がFRBメンバーのスタンスにどのような影響を与えるのかに注目が集まりそうです。
指標結果や高官発言の内容を注視しながら、取引に臨んでいきたいです。