102代内閣総理大臣 総裁選の行方は
-前営業日サマリー-
ドル円は144.69円でオープン。東京市場では、朝方に前日の反動から調整が先行したものの、中国の景気支援策を受けてリスク選好の円売りが優勢となり、昼過ぎには145円台を回復しました。ロンドン市場では、神経質に上下動する相場展開。自民党総裁選を控えていることもあり円相場は一方向への動意とはなりませんでした。NY市場では145円の節目で上値が重たくなり、売り戻しが入ると144.85円で取引を終えました。
-102代内閣総理大臣 総裁選の行方は-
本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、加GDP、米PCEデフレーター、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されており、自民党の総裁選挙も控えます。
岸田総理の任期満了に伴う、自民党総裁選は過去最多となる9人が立候補し、27日の本日に投開票が実施されます。かつてない混戦となる模様ですが、1回目の投票では過半数を取る候補が出ずに、上位2人による決選投票になる可能性が高いとの見方が優勢となっています。投開票の結果次第では為替相場への影響も大きいと考えられるため、次代の総理大臣が誰に決まるのかその行方には注目が集まります。仮に有力候補と目されている高市早苗氏に決まることとなれば、同氏は今後も辛抱強く金融緩和を続けていくべきとの見解を示しているだけに、円売りの流れからドル円相場もアップサイドへ動きを強めていくかもしれません。足元のドル円は145円付近まで値を回復させていますが、そこからさらに150円を目指す展開も想定できます。高市氏以外の候補として有力視されているのは石破茂元幹事長と小泉進次郎元環境相の両名です。スケジュールとしては午前に各陣営が出陣式を行い、午後1時から国会議員による投票が実施。18時には新総裁が記者会見を行う見通しです。