材料豊富な1日に、多数の要人発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は143.17円でオープン。東京市場では、143円台を守り切りジリジリと上昇する推移となりました。ロンドン市場では、OECDが日本の成長率予想を下方修正したことが伝わると円売りが加速。144円台まで上値を伸ばしました。NY市場では、ドル買いが先行する形で上昇し、144.78円で取引を終えました。
-材料豊富な1日に-
本日のイベントは、RBA半期金融安定報告、スイス中銀政策金利発表、米GDP(確報値)、米新規失業保険申請件数、米耐久財受注、米中古住宅販売保留指数、多数のFRB高官発言が予定されています。
米新規失業保険申請件数及び米耐久財受注が前回値や予想値から大きく乖離する結果となれば、ドル円が動意づく展開が考えられますが、それ以上にFRB高官のスタンスに注目が集まりそうです。
足元のドル円は144円台に頭を抑えられる格好となっています。本日はパウエルFRB議長の発言も予定されており、先日のFOMCで示したタカ派姿勢を崩さないようならば、ドル買い圧力が高まり144円台を明確に突破する可能性が考えられます。一方、ハト派なスタンスに転じた場合、年内の利下げ見通しの増加から下落方向に圧力が高まる展開にも注意が必要と言えるでしょう。
材料豊富な1日となるため、指標結果や発言内容に注意しながら取引に臨んでいきたいです。