材料に欠ける1日となるか
-前営業日サマリー-
ドル円は143.52円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が政策判断に時間的な余裕があるとのスタンスを再度示したことにより円売り地合いとなり、144円を突破しました。ロンドン市場も円売りの流れを引継ぎ、一時144円台後半まで上昇しましたが、材料に欠ける相場環境の中徐々に安値を切り下げる推移となりました。NY市場では、米コンファレンスボード消費者信頼感指数が予想を大きく下回ったことを受けドル売り優勢となり、143.15円まで押し戻されて取引を終えました。
-材料に欠ける1日となるか-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、クグラーFRB理事の発言が予定されています。
注目度の高い経済指標が少ない中、前日の米コンファレンスボード消費者信頼感指数が大きく予想を下回ったことによるドル売り地合いを引き継ぐ可能性に注意が必要となるかもしれません。一方、翌日にパウエルFRB議長を含むFRB高官の発言が多数予定されていることから、本日クグラーFRB理事がタカ派なスタンスを示せば、アップサイドへの動意が生まれる展開も考えられます。
足元のドル円は、144円と25日移動平均線の2つに抑えられる格好となっており、この水準を超えると上昇方向への圧力が生まれやすくなる可能性があります。材料に欠ける1日となることが予想されますが、突発的な材料等にも注意しながら取引に臨んでいきたいです。