日銀イベントを無事に通過
-前営業日サマリー-
ドル円は142.56円でオープン。東京市場では、正午ごろに金融政策決定会合の結果が発表されたものの、相場への影響は限定的で142円台中盤から前半までの間での推移となりました。ロンドン市場では植田日銀総裁による一連の発言から早期利上げ観測が後退したことによって円売りが優勢の地合いとなり、ドル円は144円台を回復する値動きを見せました。NY市場でも堅調な動きが継続し、そのまま143.91円で取引を終えました。
-日銀イベントを無事に通過-
本日のイベントは、NZ貿易収支、仏独欧英米PMIが予定されており、日本は秋分の日で休場となります。
先週に行われた日銀による金融政策決定会合では0.25%に政策金利を据え置くことを決定。7月に決定された利上げの影響を慎重に見極める姿勢を示しました。午後に行われた植田日銀総裁の記者会見では政策運営について「データが見通し通りに推移していけば、利上げしていくという考えは基本的に変わらない」と発言した一方、「政策判断にあたり、確認していく時間的余裕はある」とも発言。同氏による一連の発言によって早期利上げ期待が後退し、為替相場では円売り優勢の相場展開となりました。9月16日に一時140円の節目を割れたドル円も、反発を強め、先週終わりには144円付近まで買い戻しが進みました。今後の日米政策見通しはデータ次第で変動しうるものの、イベントを無事に通過したことで、7月前半からのスピード調整に対する反動で今週しばらくは底堅い展開となるかもしれません。
本日は欧米各国でPMI速報値が予定されており、日本は休場です。指標データの確認と日本時間の流動性低下に伴う突発的動意には留意して本日も取引に臨んでいきたいです。