日銀 金融政策決定会合無風となるか
-前営業日サマリー-
ドル円は142.22円でオープン。東京市場では前日にパウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示したことによるドル高地合いが継続して、米長期金利の上昇とともに144円付近まで上値を伸ばしました。ただ、同ラインでは上値も重たくなり、その後は売り戻しの動きとなっています。ロンドン市場では、利下げを好感した株式市場の動きからリスク選好の動きとなり、再び上昇。ただ、NY市場では売り戻される展開となり、142.63円で取引を終えました。
-日銀 金融政策決定会合無風となるか-
本日のイベントは、本邦全国消費者物価指数、BOJ政策金利、英小売売上高、植田日銀総裁発言、カナダマックレム総裁発言、カナダ小売売上高、欧ラガルドECB総裁発言が予定されています。
先日のFOMCでは0.50%の大幅利下げが実施されたものの、パウエルFRB議長が会見にて利下げを急がない姿勢を示すと、為替相場では米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢の地合いとなりました。これまでに過度な利下げ期待を織り込んでいただけに、動きも顕著に現れた格好です。
そんな中で、本日は日銀による金融政策決定会合が予定されており、午後には植田日銀総裁による会見も控えています。米国が政策金利の引き下げに踏み切る中、経済・物価の情勢や金融市場の動向を踏まえて日銀がどのような判断を下すのかが焦点となりそうです。とはいえ、8月頭に起こった金融市場への混乱や自民党総裁選を控えた今の状況で追加の利上げに踏み切るとは考えにくく、政策金利については据え置きとなることを想定しています。相場への影響も限定的なイベントとなりそうですが、サプライズな内容が飛び込んできて相場へのインパクトが大きくなることも考慮しておく必要はあるでしょう。注目度の高い経済イベントは続きますが、本日もヘッドラインに注視して取引に臨んでいきたいです。