FOMC 0.50%の利下げを決定
-前営業日サマリー-
ドル円は142.35円でオープン。東京市場では、高値圏でスタートしたドル円が行き過ぎた動きを調整するような形で売り戻される展開。ただ、ロンドン市場に入ると一転して買い戻しが優勢となりドル円は142円付近まで上昇しました。NY市場でFOMCが0.50%の大幅利下げを決定すると米長期金利の低下とともにドル安傾向となり、ドル円は140円台中盤まで一時下押したものの、その後は買い戻されて142.26円で取引を終えました。
-FOMC 0.50%の利下げを決定-
本日のイベントは、NZGDP、豪失業率、英BOE政策金利、トルコTCMB政策金利、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数、米中古住宅販売件数が予定されており、本日も各国で政策金利の公表が予定されています。
米連邦準備理事会(FRB)はFOMCにて通常の倍となる0.50%の大幅利下げを決定し、同時に公表された経済見通しでも年内残り2回の会合でさらに計0.50%の利下げをする見通しを示しました。利下げが行われるのは約4年半ぶりで米国の政策金利の転換点となりました。この結果を受けて米長期金利の低下とともにドル円は一時140円台中盤まで下押しが進み、ダウンサイドへの警戒感も高まっています。
ただ、今回の結果を受けての相場への影響は想定していたよりも限定的であったと感じます。発表直後こそドル安傾向に動きを強めたものの、パウエルFRB議長の会見がひと段落すると相場も反発を見せ始め、米株価指数は小幅に下落してクローズ、ドル円相場も142円前半まで戻して取引を終えました。本日以降の相場展開がどうなるのかしばらくは確認する必要はありますが、相場のトレンドを大きく変えるほどのインパクトは今回のFOMCではなかったのかもしれません。