FXレポート

ドル円は週央の米イベントに射程、引き続き活発な円相場の動向にも注目

-前営業日サマリー- 
 ドル円は、142.12円でオープン。東京市場では、序盤に141円台に落ちるも、日四半期GDP(改定値)の下方修正発表や一時1,000円超の下落をみせた日経平均株価の持ち直しなどを背景に円安へ、午後にかけて流れが継続し143円ラインまで切り返しました。ロンドン市場では、欧州株相場もしっかりの中で引き続き円安・ドル高の展開、143.79円まで上値を伸ばしました。NY市場では、一転円高優勢の流れ、米金利の低下でドルの勢いも落ち着く中で142.60円付近まで押し戻されました。その後は週内控える米イベントを見極めたい思惑もあり小動き、引けにかけてはやや浮上し143.11円で取引を終えました。

-ドル円は週央の米イベントに射程、引き続き活発な円相場の動向にも注目-
 本日のイベントは、中貿易収支、ノルウェー消費者物価指数(CPI)、英雇用統計が予定されています。
週明けのマーケットは目立った指標イベントはないながらも、引き続き活発な円相場の強弱変化から、ドル円・クロス円は上下に動意づいています。本日ドル円については、今週メインの米CPI発表が11日、同日の日本時間午前には米大統領選候補者のテレビ討論会などのイベントを控えて、動きづらさや一旦の調整フロー等は想定しつつ、足元の円主導による展開からのトレードチャンスに準備しておきたいです。
併せて週内の円イベントについては、日銀審議委員(11日中川審議委員、12日田村審議委員)の発言機会にも注目となります。足元の日銀メンバー発言を見ると、植田総裁と足並みを揃えて「経済物価見通し実現なら金利引き上げ、金融緩和度合い調整」の文言がみられていますが、日経平均が引き続き高いボラティリティをみせる中で、とりわけ先の金融マーケットの混乱を受けての政策スタンスやトーンの強弱から、今後の日銀追加利上げの見通しやスケジュール感についてのヒントがみつかるかもしれません。海外勢の注目・感度はこれまで以上と思われるだけに、各メンバーの発言内容とさらなる円相場の動意も想定して、トレード戦略を練っていきたいです。

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