ドル円 ダウンサイドへ動き加速
-前営業日サマリー-
ドル円は、143.41円でオープン。東京市場では、円高が優勢の相場展開。日経平均の下げを受けたリスク警戒の動きが材料視されました。ロンドン市場では、米雇用統計を前に様子見の展開となり、NY市場では、米雇用統計の結果を受けて一時は上昇に転じたものの、米長期金利の動きに連れる格好でその後は下押し。142.28円で取引を終えました。
-ドル円 ダウンサイドへ動き加速-
本日のイベントは、中消費者物価指数、メキシコ消費者物価指数が予定されており、その他で注目度の高い経済指標は予定されていません。
米労働省が先週公表した8月の雇用統計の結果は非農業部門雇用者数の結果が前月から14万2000人増加したものの、予想値を下回る結果となりました。先月は失業率の上昇から景気後退懸念が高まり、株式相場や為替相場に大きなインパクトを与えましたが、今回の失業率は予想通りの内容で落ち着きを見せています。ドル円相場は、発表直後こそボラタイルに上下動していたものの、しばらくしてからは、米長期金利の低下とともにドル安傾向に動きを強めていきました。今週は11日に米消費者物価指数の結果が控えます。同指標で利下げを後押しする内容となればさらに、ダウンサイドへドル円相場が加速しそうなだけに、引き続き指標内容は注視して取引に臨んでいきたいです。