FXレポート

サームルールは本物か 雇用統計に注目

-前営業日サマリー- 
 ドル円は、143.66円でオープン。東京市場では日本の毎月勤労統計で実質賃金が予想買いの増加となったことで円高の動きが先行したものの、その後はゴトー日がらみとみられる国内輸入企業からの買いで朝方の下げを帳消しました。ロンドン市場では、円相場が上下し、方向感に欠ける展開。NY時間に控える米指標の結果をにらんで様子見相場となりました。NY市場では、米指標の結果を受けて乱高下。ISM非製造業景況指数の結果が予想を上回る内容を示すとドル高が進みましたが、その後は売り戻しとなり、143.40円で取引を終えました。

-サームルールは本物か 雇用統計に注目-
 本日のイベントは、加失業率、米雇用統計、米NY連銀総裁発言、米ウォラーFRB理事発言が予定されており、とりわけ米雇用統計の結果には注目が集まります。
 先月に公表された米雇用統計の結果は失業率が想定よりも悪化していたことで、サームルール(直近3カ月の失業率を過去12ヶ月でもっとも低かった失業率で引いた数が0.5を上回ると、景気後退の確率が高いという経験則のこと)が点灯しました。今回の雇用統計が市場で多くの注目を集めているのは、FOMCが近いことに加えて、先月点灯したサームルールの指標が本物だったのかを見極めたい向きがあるからです。仮に今回の結果でも弱い内容を確認し、米国の景気後退懸念を高めることとなれば、株式市場の相場悪化、リスク回避姿勢の高まりによって為替相場も円高ドル安の動きとなりそうです。ドル円に対する米指標のインパクトが大きく、ボラタイルな相場展開になる可能性も考えられるため、指標結果には注視して本日も取引に臨んでいきたいです。

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