ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利下げ示唆、今後の動きは?
-前営業日サマリー-
ドル円は、146.26円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が国会閉会中審議で金融正常化の姿勢に変化がないことを示したことなどを受けて、円買いが優勢となりました。ただ、ロンドン市場に入ると買い戻しの動きからドル円は146円台を回復しました。NY市場ではジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言を受けてドル売りが強まり144円台前半まで下押し。その後、144.29円で取引を終えました。
-ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利下げ示唆、今後の動きは?-
本日のイベントは、独IFO企業景況感指数、米耐久財受注が予定されており、イギリスはサマーバンクホリデーのため休場となります。
注目の集まったジャクソンホール会議で、パウエルFRB議長は「政策を調整するときが来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータで変動する見通し」と発言しました。これによってFRBによる9月利下げが裏付けられる格好となり、発言後に米長期金利の低下とともに、ドル安が強まる展開となりました。
今週は米国とコンファレンスボードやPCEデフレーターなどインフレ指標の発表が控えています。9月利下げの可能性が確実視されているとしても、これらのデータ次第ではその見通しにも変化が起きえるため注視しておきたいです。一方、利下げを後押しする内容となれば、0.50%利下げの可能性も高まりつつ、ドル円は下向きに動きを強めるかもしれません。方向感を占ううえでもヘッドラインには注目しておきたいです。