政策見通しを占う FOMC議事録に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は146.59円でオープン。東京市場では、日経平均が800円を超える上昇を見せたことでリスク選好の動きから円安方向へ推移。昼付近で147円台を付けると午後もその勢いで円安が優勢となりました。ロンドン市場では、一転してドル売り・円買いの地合い。ポンドドルでのポンド買い・ドル売りをきっかけに調整の動きとなりました。NY市場でも売り戻される展開が続き、145.28円で取引を終えました。
-政策見通しを占う FOMC議事録に注目-
本日のイベントは、米週間原油在庫、米20年債入札、米FOMC議事録公表が控えています。
市場では、FRBによる9月利下げがほぼ織り込まれています。インフレの鈍化基調が継続しているほか、経済や労働市場でも過熱感の後退を確認できることが利下げ可能性を後押ししています。9月のメインシナリオは0.25%の利下げですが今後のデータ次第では0.50%の可能性も高まりそうです。そんな中で、本日は7月末に開催されたFOMC議事要旨が公表されます。内容からも政策見通しを見極めることができるので、中身については丁寧に確認していく必要がありそうです。
22~24日に予定されている、ジャクソンホール・シンポジウムについても注目です。23日にはパウエルFRB議長の基調講演が予定されており、今後の金融政策に言及する可能性があります。もしハト派的な発言を確認した場合にはドル安・円高へと動きが加速しそうなだけに同イベントの結果も注視しておく必要がありそうです。