FXレポート

今週はジャクソンホール会議に照準

-前営業日サマリー-
 ドル円は149.30円でオープン。東京市場では、序盤から20~30銭幅での荒れた上下動、午後にかけても円高優勢で149円を僅かに割り込みました。ロンドン市場では、円買いの流れが継続しさらに活発化、ドル売りも強まり147円台後半まで下値を広げました。NY市場では、序盤に147.62円まで安値更新も下げ渋り、米ミシガン大学消費者信頼感指数の予想上振れなども支えに再び148円に乗せました。ただ、その後は米金利の低下や週末ポジション調整の動きなどが重なり下押し、147.60円で取引を終えました。

-今週はジャクソンホール会議に照準-
 本日のイベントは、米景気先行指数が予定されています。そして今週は、欧米各国のPMI(速報値)発表が控えるほか、注目のジャクソンホール会議が3日間に渡って開催されます。
 ジャクソンホール会議とは、各国の央銀総裁や財務大臣、学者、金融市場関係者が金融政策等について議論を交わす、経済シンポジウムであり、中でも8月23日に予定されているパウエルFRB議長の講演に注目が集まります。7月FOMCにて、パウエル議長は「早ければ次回9月会合で政策金利の引き下げが検討される」とついに利下げを示唆し、市場も9月からの利下げを既定路線として概ね織込んでいます。9月FOMCでの利下げ開始に向け「地ならし」をするか、明確な「アナウンス」をするか、そのトーンに注目となります。仮により踏み込んで「利下げ幅・回数」などに言及があれば、さらにドルの動意が活発化する可能性もあり、当日はヘッドラインを注視しておきたいです。
一方、足元のドル円は、一旦149円台を付けましたが、やはり戻り売り圧力も根強く、一段の上値追いの壁は高い印象です。日足チャートを見ると、ボリンジャー全体がスクイーズして縮まってきているほか、中心にある20日移動平均線は200日線をデッドクロスしています。テクニカル目線で見れば、売りサインが他のインジケーターでも出始めており、これら値幅の縮小や軟化見通しのデータも考慮しつつ、目先の取引に臨みたいです。

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