日米経済指標に注目 円高加速なるか
-前営業日サマリー-
ドル円は、153.86円でオープン。東京市場では、前日の円高の流れを引き継ぎ円買いが優勢。日経平均株価が大幅な下げとなったこともリスク回避の観点から円買いを促す格好となりました。ロンドン市場でも、来週の日銀会合での利上げ観測や世界的な株安が影響し根強い円買い圧力が継続。ただ、NY市場に入り、米GDPの結果が発表されるとこれまでの流れが一服、一転してドル高によってドル円にも買い戻しが入り、153.99円で取引を終えました。
-日米経済指標に注目 円高加速なるか-
本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、米PCEデフレーターが予定されており、とりわけ、米PCEデフレーターの結果には注目が集まります。
本日予定されている、米PCEデフレーター[前年同月比]の予想は+2.5%(前回:+2.6%)、食品やエネルギーを除いたPCEコア[前年同月比]の予想は+2.5%(前回:+2.6%)といずれも前回値からは下振れする想定となっております。仮に想定通り前回値よりもインフレが鈍化する内容となれば9月のFRBによる利下げ確率も高まり、ドル安の流れからドル円もダウンサイドへ動きも早める結果となるかもしれません。足元はボラティリティも上がっており、スピード感もあるため、突発的な値動きには注視しながら取引に臨んでいく必要がありそうです。また、朝方には東京都区部消費者物価指数も控えております。円主導での動意となる可能性も考慮しておきたいです。