FXレポート

米小売売上高に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は、158.12円でオープン。東京市場では、前営業日に為替介入と思われる値動きが複数回見られたからか、窓を開けて取引が開始されました。中国の四半期GDPが予想下回り5四半期ぶり低成長を観測したことが伝わるも、市場への影響は限定的でした。ロンドン市場では、NY連銀製造業指数が予想を下ぶれ、8ヵ月連続で縮小する結果となり、その後ドル円は軟調に推移しました。NY市場では、パウエルFRB議長が「過去3回のインフレ指標は信頼感を高める」 などと発言している最中、円が急騰。ドル円は短時間で80銭程度下落するも、直後に反発。急騰前と同水準まで値を戻し、最終的に158.08円で取引を終えました。

-米小売売上高に注目-
 本日、米小売売上高が発表されます。予想は-0.2%と低調な見通しです。最近のデータでは予想を下回ることが多く、この傾向が続くかどうか、また、前回のデータが修正されるかも重要なポイントです。直近に発表された米雇用統計や米インフレ指標では強弱が混在していたため、小売売上高の結果が経済の方向性を示すきっかけになるかもしれません。特に、失業率が予想よりも低く、非農業部門雇用者数が堅調であることから、消費者支出が引き続き強いかどうかが注目されます。また、今秋に控える米大統領選挙でトランプ元大統領が最有力候補であり、同氏の経済政策に対する期待が市場に影響を与える可能性があります。強い小売売上高の結果は同氏の支持基盤を強化し、米ドルに対してポジティブな結果をもたらすかもしれません。さらに、先週は米重要経済指標の直後に日銀による為替介入が実施されたとの見方もあり、今回の小売売上高発表直後は介入にも警戒が必要かもしれません。これらの要因に気を付けながら、本日も取引に臨みたいです。

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