ドル円160円台をキープ、PCEデフレーターに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、160.74円でオープン。東京市場では、序盤から軟調な動きが目立ち一時160.30円付近まで下落。その後ドル円は反発しましたが、160円半ば付近で上値が重たくなり、再び押し戻されました。ロンドン市場では、再び軟調な地合い。米金利の低下が下落の追い風となり一時160.28円まで下落し日通し安値を更新しました。NY市場では、ドル買い優勢でスタートし、160.60円付近まで上昇。その後も堅調な推移を保ち続け160.75円で取引を終えました。
-ドル円160円台をキープ、PCEデフレーターに注目-
本日のイベントは、東京消費者物価指数、日銀国債買いオペ、英GDP(確報値)、仏消費者物価指数(速報値)、米PCEデフレーター、そしてFRBボードメンバーからはバーキンリッチモンド連銀総裁とボウマンFRB理事の発言が控えます。本日は豊富な指標が各国から発表されるほか、月末に伴う機関投資家によるポジション手じまいの動きによって相場全体が例日以上に大きな値動きにさらされる可能性を視野に入れておきたいです。そんな中、本日注目しておきたいイベントは、米PCEデフレーターとなり、予想は下記の通りになります。
・PCEデフレーター
予想:2.6% 前回2.7%
・PCEコア・デフレーター(前月比)
予想:0.1% 前回0.2%
・PCEコア・デフレーター(前年比)
予想:2.6% 前回2.8%
予想はコア・デフレーターと共に前回より鈍化する見込みとなっています。ここでいずれの指標も前回値を下回る内容であった場合は、元の予想が鈍化予想であるため結果が大きく前回値や予想値と乖離しない限りはダウンサイドリスクへの反応は限定されることが想定される可能性がある一方で、前回の値を超える内容であった場合は、ポジティブサプライズによるドル買い圧力への警戒が必要になるかと思われます。
足元のドル円は、160円の大台を越えてから堅調な動きをここ数日見せ続けていましたが、160.80円台に差し掛かると大きく押し戻され、そこからの動きは鈍くなってきています。しかし依然下値は堅く160円台を越えてからは、まだ一度も160円台を割り込んでいないため、このまま上昇が続く可能性も考慮しておきたいですが、今の水準自体が為替介入圏内でもあることから、突発的に円買いの方向へ動く可能性や、途端にドル円の上値が重たくなる可能性も視野に入れながら、ドル円の値動きに注意を払いつつ本日は取引に臨みたいです。