豪消費者物価指数(CPI)に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、159.61円でオープン。東京市場では、昨日の流れを引き継ぐ形でドル売りが先行、目立った材料がない中、159.18円まで下落しました。以降は159円台前半をレンジで推移する形となりましたが、ロンドン市場で発表されたカナダ消費者物価指数が予想を上回ると、連れ高となり159.50円を突破しました。続くNY市場では、米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が予想を上回ったこともドル買い材料となり、底堅さを保って推移した後、159.66円で取引を終えました。
-豪消費者物価指数(CPI)に注目-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、米5年債入札が予定されています。
豪消費者物価指数(前年比)は、前回値である3.6%から3.8%にインフレ加速の予想となっていますが、結果が予想値と大きく乖離するような場合は、値動きに警戒が必要になります。前営業日カナダ消費者物価指数の予想を上回る結果から、カナダドルに連れてドル買いを誘ったように、豪消費者物価指数がサプライズになる展開となれば、豪ドルの動意がドル円やクロス円にも波及する可能性も想定しておきたいです。
また足元のドル円は、移動平均線を見ると長期線・中期線・短期戦が下から順番に並ぶ上昇のパーフェクトオーダーを形成しており、依然上昇トレンドと判断できます。一方で、日足レベルでボリンジャーバンドの+2σに沿いながら159円台後半を推移しており、高値警戒感が漂う展開となっています。そのため、長期的には上昇トレンドが継続する可能性が高いと考えられますが、一時的な調整を挟む展開等にも注意を払いつつ取引に臨みたいです。