FXレポート

前回介入水準目前 上値の重さに注意

-前営業日サマリー-
 ドル円は、159.69円でオープン。東京市場では、序盤の神田財務官の「必要であれば介入する用意がある」等の発言により円買いが加速しました。前日NY市場の高値159.63円で下げ渋るものの、ロンドン市場でイエレン米財務長官により「米住宅価格引き下げ策の一環として新たな住宅政策」が発表されると、インフレ鈍化が連想されドル売り円買いが先行。為替介入を警戒した円買いも合わさり、一時158円台前半まで下落しました。以降はNYクローズまで特段目立った材料もない中、ジリジリと上昇し159.57円で取引を終えました。

-前回介入水準目前 上値の重さに注意-
 本日のイベントは、米ボウマンFRB理事の発言、米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、クックFRB理事の発言が予定されています。とりわけ注目度が高いのはコンファレンス・ボードになりそうです。今回は、前回値である102.0から100.0に鈍化する予想となっていますが、結果が予想値や前回値と大きく乖離するような場合は、値動きに警戒が必要になるかと思われます。その他、FRBボードメンバーによる発言も控えており、直近の弱い米経済指標を受けたスタンスの変化等が言及される場合などは、しっかりと確認しておきたいです。
 足元のドル円は、159円台と高値圏を推移しており、前回為替介入が実施された水準が目前に迫っていることから、神田財務官等による口先介入発言が再び頻度を増していくことが予想されます。ストキャスティクスを確認すると過熱水準である80%を上回る96%となっていることに加え、%Kが%Dを下抜くデッドクロスが発生しています。このようなテクニカル的な側面や為替介入への警戒感から、上値が重たくなる展開や一時的な調整を挟む可能性にも注意を払いつつ取引に臨みたいです。

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