英消費者物価指数(CPI)に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、157.67円でオープン。東京市場では、午前中は一時157.51円まで下落するなど全体としてさえない動きでしたが、昼過ぎから主要クロス円が円安に振れたことも支えに158.23円まで上昇しました。ロンドン市場では、東京時間の流れから一転して円が買われる地合いとなりました。米小売売上高が予想を下振れるとドルは急落して158.0円を割り込み、一時157.6円付近まで下値を伸ばしました。NY市場では、主要クロス円の上昇に連れて158.0円まで戻した後は、好調な米20年債入札を受けた米長期金利低下も重しとなり上値重たく推移して157.82円で取引を終えました。
-英消費者物価指数(CPI)に注目-
本日のイベントは、日銀・金融政策決定会合議事要旨、英消費者物価指数(CPI)が予定されており、米・トルコは休場となります。
明日に英イングランド銀行(BOE)の金融政策決定会合が予定されていますが、その会合前の本日に英消費者物価指数(CPI)の結果が発表されます。前回5月発表のCPIは前年比+2.3%と予想の+2.1%は上回ったものの、4月発表の+3.2%は下回り、3か月連続での鈍化となりました。そして今回は前年比で+2.0%と鈍化の継続が予想されています。
前回のCPIでは、予想を上振れる結果を受けてポンドは上昇し、市場の6月利下げ観測は大きく後退することになりました。現状、最初の0.25ポイント利下げについての完全な織り込みは11月となっています。そして、本日のCPIの結果が予想の+2.0%や前回結果の+2.3%を上振れる結果となり、インフレ再加速が確かめられることになれば、金融政策決定会合を明日に控えるなか、BOEタカ化の期待からポンド買いの動意が生じる可能性も考慮しつつ、本日も取引に臨みたいです。