FXレポート

BOJ政策発表と記者会見に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は、156.63円でオープン。東京市場では先日発表されたFOMCやパウエルFRB議長の発言が材料視された様子で、ドル円は堅調に推移し前日米CPI発表前の水準まで戻す場面もありました。ロンドン市場では、米PPIが市場予想を下振れる結果で発表されると、ドルは全面安となりました。もっともドル円は156.60円の安値を付けた後買い戻しが入り、ほぼPPI発表前の水準まで値を戻しました。NY市場では序盤、仏政局不安から独・仏の10年債の利回りに格差が生じ、欧州政治不安が意識され全面ユーロ安の展開となりました。米では30年債入札が好調であると伝わるも相場への影響は限定的であり、最終的にドル円は157.02円で取引を終えました。

-BOJ政策発表と記者会見に注目-
 本日のイベントは、日銀の金融政策決定会合&声明発表、植田日銀総裁の記者会見、米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)、欧ラガルドECB総裁の発言が予定されており、主要国の市場は通常通り開場予定です。
 本日のBOJのイベントでは、政策金利は据え置きが予想されており、下記3点も注目されています。
・国債買い入れプログラムの減少施策。国債買い入れプログラム減少は金融緩和政策の縮小を示唆する為、市場は将来的な金利上昇を期待します。本日言及される可能性があり、日銀がどの程度積極的に取り組むかが焦点となります。
・次回利上げタイミングに関する情報。一部では、7月に追加利上げが行われるとの予測があります。日銀が早期利上げに関して明確な方針を示すか、もしくは曖昧な発言にとどまるかが注目されます。
・植田総裁の記者会見が円安要因となるか。過去の政策金利後の日銀総裁記者会見では円安に動く傾向が見られました。前回は植田日銀総裁の発言が円安を容認するものと受け取られ、ドル円は急速に上昇し一時160円台を付けました。日銀がタカ派的な姿勢を示すことを期待していた投資家が、予想が裏切られたことにより、円が売られることも一因となっているようです。
 このような点等に注意し、本日も取引に臨みたいと思います。

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