堅調に上値を伸ばすドル円、そろそろ介入に警戒か
-前営業日サマリー-
ドル円は157.14円でオープン。東京市場では、序盤から上昇基調ではあったものの、157.38円付近で失速。その後は、日銀審議委員による円安対応についての発言により一時急落、157円を割り込む場面が見られました。ロンドン市場では、東京市場の流れのまま軟調な地合いでスタートするも、道中で反発し157.20円付近まで値を戻しました。NY市場では、ドル買いの流れが強まり157.70円台まで上値を伸ばすと、その後も堅調な地合いが続き157.67円で取引を終えました。
-堅調に上値を伸ばすドル円、そろそろ介入に警戒か-
本日のイベントは、米ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言、スイスジョーダンSNB総裁の発言、米新規失業保険申請件数、米GDP(改定値)、米中古住宅販売保留、米ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されています。要人発言を含めると米指標がやや多めの一日となりそうですが、とりわけ注目度が高いのは米GDP(改定値)となりそうです。前回の発表(速報値)では、予想2.4%であったのに対し、結果は1.6%と予想値を下振れたため、これに伴いドル円は売りで反応。そして本日は1.3%とさらに弱気の予想値となっています。したがって、予想値を下振れた際のダウンサイドへの動きが想定されますが、前回の値である1.6%を上回った場合は、ポジティブサプライズによるドル買い圧力がかかる可能性も考慮しておきたいです。
足元のドル円は堅調に上値を伸ばしており、昨日の段階で157円半ばを越えており目先158円台の水準が目前まで迫ってきています。しかし高値越えの先に警戒しなければならないのは、円買い介入であり一定の水準まで上昇した後、介入を警戒して失速、もしくは売りの流れに転換する可能性も視野に入れつつ本日発表される指標とドル円の推移に気を配りつつ取引に臨みたいです。