週末には介入実績が発表 日米のヘッドラインに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は156.91円でオープン。東京市場では、朝方に堅調な地合いのなかで157円台に乗せる動きを見せたものの、株安によるリスク警戒の円買いなどによって上値が抑えられました。ロンドン市場ではドル売りが優勢。米3連休を控えて前日までのドル高の流れに調整が入る格好となりました。NY市場でもその流れが続き157円台を下回ると156.94円で取引を終えました。
-週末には介入実績が発表 日米のヘッドラインに注目-
本日のイベントは、日植田日銀総裁発言が予定されているものの、その他注目度の高い経済イベントは予定されていません。そして英国、米国は休場となります。
今月初めに発表された米雇用統計が軟調な結果だったことから米利下げ期待が高まっていましたが、先週までの間にFRB高官らによるタカ派発言が相次いだことや、先週のFOMC議事録にて「数人の当局者は必要ならさらなる引き締めに意欲」などの文言が確認されたことを受けて、足元では利下げ期待が後退しています。金利先物市場が織込む、FRBの年内利下げ回数は2回から1回にメインシナリオがシフトしており、一部の市場参加者の間では利上げを予想する声も上がりだしています。今週も、米金利見通しを織込む形でドル高が続くかもしれません。
本日は米国がメモリアルデーで休場となるものの、29日の米消費者信頼感指数や週末のPCEデフレーター物価指数など、注目度の高い米経済指標が控えます。また、日本では月末の31日に外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)を財務省が公表する予定です。引き続きヘッドラインに注意した上で取引に臨んでいきたいです。