全国消費者物価指数の結果に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、156.72円でオープン。東京市場では、午前中に前日のドル高の流れを引き継いで156.90円台と上値を伸ばしたものの、それ以上の動きとはならずにその後は上値の重い相場となりました。ロンドン市場では、米長期金利の上下などもあり、ドル円の売買が交錯。動意は限られました。NY市場では、米PMIの結果を受けてドル買いが強まる格好となったことで157円台の大台を突破したものの、売り戻しが入り156.94円で取引を終えました。
-全国消費者物価指数の結果に注目-
本日のイベントは、日全国消費者物価指数、英小売売上高、スイスジョーダンSNB総裁発言、加小売売上高、米耐久財受注、米ウォラーFRB理事発言、米ミシガン大消費者信頼感指数が予定されています。
昨日公表された5月米国の購買担当者指数(PMI)は2022年4月以来の高水準で製造業、サービス業ともに市場予想を上振れする結果となりました。これを受けて米長期金利は上昇となり、ドル円も一時157円台を上回る動きを見せました。そんな中で本日は本邦で全国消費者物価指数の結果を控えます。予想は前年同月比で2.4%(前回:2.7%)、コア指数が2.2%(前回:2.6)とどちらも前回からの下振れ予想となっています。仮に結果が想定に反して強まる内容となれば円高方向へドル円の動きも巻き戻ることが考えられますが想定通り物価水準の弱まりを確認することとなればさらに円安・ドル高が加速することとなりそうです。高値圏であることから政府・日銀による為替介入に再度注意しながら本日も取引に臨みたいです。