ドル円155円を回復 高まる介入警戒感
-前営業日サマリ-
ドル円は、154.64円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が足元の円安について、これまでのところ基調的な物価上昇率に大きな影響はないと従来姿勢を踏襲する発言を行ったことが円売りを誘い、ドル円は155円台まで上昇しました。ロンドン市場でも流れは変わらずに円安基調。155円中盤まで上値を広げました。NY市場では、上値が重たくなり、売り戻される場面はみられるもその後に反転して155.60円で取引を終えました。
-ドル円155円を回復 高まる介入警戒感-
本日のイベントは、日BOJ主な意見、英BOE政策金利、英ベイリーBOE総裁発言、米新規失業保険申請件数が予定されており、スイスは休場となります。
円相場は、介入効果への疑念や依然として広い日米金利差を眺めながら円売りが先行。一昨日は植田日銀総裁が岸田首相との意見交換のために官邸入りしたことで一時円高方向に相場が振れる場面はみられたものの反応は限定的となりました。足元のドル円は155円台まで買い戻しが進んでいます。引き続き円の先安観と介入をめぐる思惑からドル円は高値圏での推移が継続していきそうです。ただ、実際に介入が実施された場合には急速に円高が進行することとなるため、その点には注視して本日も取引に臨みたいです。