ドル円は高値圏でレンジ 介入にも警戒
-前日サマリー-
ドル円は151.37円でオープン。東京市場では、神田財務官が介入の準備はすでにできているなどの発言を行ったことで円高が優勢となり、一時151円付近までの下押しとなりました。ロンドン市場では欧州株や米株先物が軟調に推移、リスク選好の動きとならずに動意薄の相場展開となりました。NY市場では、円安優勢の地合いとなり、一時151.54円付近まで上値を伸ばしたものの同水準で上値の重いね値動きとなり、151.40円で取引を終えました。
-ドル円は高値圏でレンジ 介入にも警戒-
本日のイベントは、米耐久財受注、米S&Pケースシラー住宅価格指数、米消費者信頼感指数が予定されています。
日米の金融政策発表という2大イベントを無事に通過し、今後は経済指標などに関心がシフトしていくかもしれません。足元、ドル円は年初からの上昇トレンドが継続しており、今週のPCEデフレーターなど日米経済イベントの結果がドル高・円安の材料となれば152円を突破してさらにアップサイドへ動きを強めるシナリオも考えられます。ただ、IMMの円ポジションを確認すると昨年のピーク水準まで円ショートが拡大してきており、これ以上円を売り込む材料にも欠けています。むしろ、政府・日銀による介入などがあれば、円ショートを巻き込みながらダウンサイドへボラタイルな動きとなることも想定できます。ドル円は高値圏での推移が続いていることからも、介入に関するヘッドラインには注視して本日も取引に臨みたいです。