FXレポート

今週は米PCEデフレーターに注目

-先週サマリー-
 ドル円は151.60円でオープン。東京市場では、人民元安・ドル高の流れをうけてドル円は151.86円付近まで上昇するも、植田日銀総裁が参院財政金融委員会で「基調的なインフレ率の上昇が生じてきている」と発言したことで追加利上げ観測が強まり、午後は弱含む動きとなりました。ロンドン市場では、英中銀の早期利下げ期待でポンドが軟調に推移。ドル円は151円台での振幅となりました。NY市場では、151円の節目をサポートに底堅い展開となり、151.39円で取引を終えました。

-今週は米PCEデフレーターに注目-
 本日のイベントは、日金融政策決定会合議事要旨、米新築住宅販売件数が予定されています
 足元のドル円は、日銀が緩和的な金融環境を継続するとの見方が広がっているほか、相対的にドル先高感が意識されていることから底堅い推移となりそうです。海外勢を中心に「日銀が継続的に利上げをする可能性は低い」との見方が広がっており、円安地合いに影響を与え、FRBによる利下げが緩やかに進みそうな点でドルの先高感が高まっているめ、152円台の節目突破も近い将来に訪れるかもしれません。
 各国の金融政策発表を通過して、今後は経済指標に焦点が向けられることが想定されるため、今週予定されている、米消費者信頼感指数やPCEデフレータ等のイベントには注目です。同時にドル円は1990年以来の高値水準に接近していることから政府・日銀による介入警戒感も高まっています。ヘッドラインによって急な値動きになる可能性も考慮したうえ今週も取引に臨んでいきたいです。
 

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