米雇用統計に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.32円でオープン。東京市場では、序盤から円高で推移し148.12円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、148円を割り込み上値の重たい展開。道中で発表された新規失業保険申請件数の件数が予想より悪化の結果でしたが、値動きは限定的でした。NY市場では、反発してスタートし、道中上下を繰り返しながら147.99円で取引を終えました。
-米雇用統計に注目-
本日のイベントは、米ウィリアムズ・NY連銀総裁の発言、カナダと米国で雇用統計が予定されています。本日注目したいのは米雇用統計で詳細は下記の通りになります。
「米雇用統計」
非農業部門雇用者数変化 前回:35.3万人 予想:19.0万人
失業率 前回:3.7% 予想:3.7%
平均時給 前回:4.5% 予想:4.3%
予想は前回から概ね鈍化する見込み。特に非農業部門雇用者数変化は、前回から大きく鈍化予想となっています。しかし先月の米雇用統計では、予想が18.7万人であったのに対し、結果が35.3万人と大きく上振れしたことによりサプライズ相場となり、ドル円は当日のクローズにかけ1円以上の上昇幅を見せています。したがって同じようなサプライズが起きた場合は、押し目買いも相まったドル買い圧力がかかる可能性は想定しておきたいです。
足元のドル円は、春闘賃上げ要求平均が5.8%と30年ぶりの水準を記録したほか、日銀のマイナス解除を一部の政府関係者が容認姿勢を示したことで、大幅に下落し約1か月ぶりに147円台の水準をつけました。しかしここぞとばかりに押し目買いを狙われやすい水準であるうえ、前記した米雇用統計でのサプライズがおきた場合は、円安に振れた場合の値幅も大きくなることが想定されますので、指標結果と水準を注視しつつ取引に臨みたいです。