米パウエル議長の議会証言に引き続き注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.05円でオープン。東京市場では、序盤は狭い値幅で推移するも、道中でマイナス金利解除に関連する報道が伝わったことで円高で反応、ドル円は149.36円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、反発してスタートするも、軟調な地合いが継続。道中で発表されたADP雇用統計が予想を下振れたことでドル円の下落に拍車がかかり149.27円付近まで下値を広げました。NY市場では上値の重たい展開。一時149.10円付近まで下落した後やや反発し149.40円で取引を終えました。
-米パウエル議長の議会証言に引き続き注目-
本日のイベントは、豪貿易収支、欧政策金利発表、欧ラガルド総裁会見、米新規失業保険申請件数、パウエルFRB議長の議会証言、メスター・クリーブランド連銀総裁の発言が予定されています。
足元のドル円は、昨日のマイナス金利解除報道で大きく下落した後、軟調であった米指標によってその上値が一層重たくなりました。直近では、米国の指標やヘッドラインよりも本邦のヘッドラインにドル円が強く反応する傾向があるほか、本邦の報道自体が突発的に行われるものであることが多いため引き続き本邦関連の報道には注意が必要かもしれません。
昨日の米パウエル議長の議会証言では、インフレが大幅に低下したほか、ソフトランディングは達成できる旨のメッセージが同氏から発せられましたが、利下げに関する質疑に関しては、今後の景気次第と回答をにごしており、ドル円の反応は限定的なものとなりました。本日も同氏による議会証言が予定されていますが、今後の利下げに関する明確なスタンスが発せられた場合は、ドル相場が大きく反応する可能性が想定されますので、発言内容には注意を払いつつ取引に臨みたいです。