ドル円年初来高値に接近、米PCEデフレーターに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.49円でオープン。東京市場では、序盤は方向感なく推移しましたが本邦株式市場前場の終わりごろからドル買いが選好され、ドル円は150.60円付近まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、ドル買い選好でスタートするも150.80円付近で失速しその後は押し戻されました。NY市場では、再び上昇基調でスタートしたことで堅調な地合い。底堅い動きが続き150.72円で取引を終えました。
-ドル円年初来高値に接近、米PCEデフレーターに注目-
本日のイベントは、豪小売売上高、仏消費者物価指数、独消費者物価指数、米新規失業保険申請件数、米PCEデフレーター、米中古住宅販売保留、そして本日も米FRBボードメンバーからボスティック・アトランタ連銀総裁とメスター・クリーブランド連銀総裁が発言します。そして本日は月末であるため、リバランス絡みの大口取引が持ち込まれることでロンドンフィックスの時間帯に為替相場全体が大きく動く可能性を想定しておきたいです。
本日注目しておきたいのは米PCEデフレーターで、前年比ベースで見ると鈍化予想となっています。予想値に対し大きな乖離でもない限りは、下振れた場合の反応は限定的になるかと思われますが、上振れた場合はドル買い圧力に警戒が必要になるかもしれません。また、結果が上振れてドル円が上昇し、年初来高値である150.88円を超えるような動きとなった場合は、目先151円の大台を目指し一気に上昇するか、高値をつけた反動でショートを巻き込んだ大きな下落になるかどちらも想定し得る展開のため、指標結果とドル円の推移を細かく注視しながら取引に臨みたいです。