ドル円レンジ相場
-前営業日サマリー-
ドル円は150.51円でオープン。東京市場では、序盤から方向感が出ず狭い値幅での推移が続きました。ロンドン市場では、ドル買い優勢。150.60円付近まで上値を伸ばしたところで一時的に失速するも再び上昇に転じました。NY市場では、引き続きドル買いが選好される地合い。道中で発表された新築住宅販売件数が前回値(修正値)を上回っていたこと、米10年債利回りが上昇に転じたことがドル相場の追い風となりドル円は上昇、その後も堅調な推移が続き、150.71円で取引を終えました。
-ドル円レンジ相場-
本日のイベントは、本邦全国消費者物価指数、米耐久財受注、米S&Pケース・シラー住宅価格指数、米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)そして、FRBボードメンバーである米バー副議長の発言が予定されています。足元のドル円は、高値(150.88円)にトライするような堅調な動きを見せつつも150.70円台に差し掛かると途端に上値が重たくなり、動きが鈍くなる傾向が先週から続いています。また、下値は150.30円付近がサポートとして意識されていると思われ、同水準で反発する傾向が先週から続いています。このことからドル円はレンジ相場に入りつつあり、前記した水準をブレイク出来るかが今後のトレンド形成の鍵になりそうです。
本日発表される本邦全国消費者物価指数と米消費者信頼感指数(コンファレンスボード)はとりわけ注目度が高い経済指標となりますが、前記の理由から、結果が予想値と大きくかけ離れるようなインパクトがない限りは、相場への反応は限定的になるかと思われます。一方で上下のレンジをブレイクするような動きとなった場合はそこからトレンドが形成される可能性も考えられますので、ドル円がどの水準に位置しているのかに注視しつつ本日は取引に臨みたいです。