ドル円方向感を欠く
-前営業日サマリー-
ドル円は150.51円でオープン。東京市場では、本邦休場であることもあり方向感に欠ける動き。150.60円付近まで一時上値を伸ばすもその後は失速しました。ロンドン市場では、ややドル円が買われ、150.75円をつけるも、その後は再び失速し150.40円付近まで下落しました。NY市場では、軟調な動き。上値の重たいまま方向感に欠ける動きが続き150.52円で取引を終えました。
-ドル円方向感を欠く-
今週は米PCEデフレーターや、米ISM製造業景況指数などのビッグなイベントが予定されています。本日の発表予定の経済指標は米新築住宅販売件数のみなので、材料に乏しい一日となりますが、同指標の結果次第では、相場の追い風にもなり得るので注目はしておきたいです。昨日ミネアポリスで行われた講演でFRB理事のウォラー氏は、「年内に利下げ開始を見込む」とした一方で、「利下げ時期の判断には忍耐が必要であり急ぐ必要はない」と発言したことでややドル買いで反応。しかし市場自体の織り込みもあったことからか、相場へのインパクトは限定的でした。
足元のドル円は、一時150.75円をタッチして高値を付ける場面こそあったものの、それ以外の場面では、150.30円付近から半ばで行き来するレンジの動きが目立ちつつあります。値幅も狭くなり、やや方向感がつかみづらい地合いが続きそうですが、動きをよく注視しつつ取引に臨みたいです。