下値が頑丈になりつつあるドル円
-前営業日サマリー-
ドル円は150.18円でオープン。東京市場では、円買いが優勢となり149.90円付近まで下落した後上値の重たい推移が続きました。ロンドン市場では、150円の大台を何度もトライしては押し戻されるといった方向感に欠ける動きが続きました。NY市場は本日休場のなか、ドル買いがやや選好されドル円は150円台の大台を回復。じりじりと150.15円付近まで上値を伸ばしその後は横ばいで推移した後150.12円で取引を終えました。
-下値が頑丈になりつつあるドル円-
本日のイベントは、豪RBA議事録公表、加消費者物価指数、米景気先行指数が予定されています。本日より米国は休日明けとなりNY市場では本格的に取引が再開します。先週発表された米国のCPIが予想を上回る強い内容であったことから利下げ期待は大きく後退。3月の利下げ確率は10%未満に低下したほか、5月の利下げ確率(FedWatch・CME 2/20 0:40時点)も約33%にまで低下しています。前記の内容がドル買い材料にされた結果、足元のドル円はサポートが頑丈になりつつあります。また、直近でドル円を日足のチャートで見た際、ボリンジャーバンドの+σ3にタッチしてその後すぐに押し戻されていますがその後はボリンジャーバンド自体が広がり始めています。現在+σ1の付近を推移していることから、ドル円が+σ2、+σ3と段階的に上値を目指し始めるとなると再び高値追いの動きとなる可能性は考慮に入れておいた方がいいかもしれません。