続く米インフレ指標 PPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.52円で大きく下窓を開けてオープン。東京市場では、日本のGDPが2期連続マイナス成長となりましたが、日経平均株価がバブル後高値を更新、為替市場では円買いが優勢となり、150.10円台まで下落しました。ロンドン市場では方向感を欠く展開、150円付近で小幅な値動きとなりました。NY市場では米小売売上高が予想を下回る弱い内容だったことで、ドル円は150円から50銭程度下落、その後は150.20円台へ反発したのち、149.92円で取引を終えました。
-続く米インフレ指標 PPIに注目-
本日のイベントは、米アトランタ連銀総裁発言、英小売売上高、米生産者物価指数、米住宅着工件数、米建設許可件数、米バーFRB理事発言、米ミシガン大消費者信頼感指数/期待インフレ率、米サンフランシスコ連銀総裁発言が予定されており、中国は春節のため休場となります。
週前半に米国で発表されたCPIに引き続き、本日はPPIとミシガン大期待インフレ率、2つのインフレ指標が発表されます。PPI(前月比)の市場予想は+0.1%(前回:-0.1%)、コアPPIは+0.1%(前回:±0.0%)と、前月比ベースでは小幅な物価高が見込まれています。先日のCPI上振れがドル円150円突破のトリガーとなったため、PPIでもインフレ率上振れならば、ドル円のさらなる高値更新のシナリオも想定すべきかもしれません。
米PPIの後には米ミシガン大期待インフレ率が発表されます。こちらの1年先期待インフレ率の予想は+2.9%(前回:+2.9%)です。注目度が高いインフレ指標のため、PPIと合わせて丁寧に内容を確認していきたいです。