米小売売上高に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.75円でオープン。東京市場では神田財務官が円安けん制の発言を行ったことで円買いが入ったものの影響を限定的。150円台半ばまでの下押しにとどまりました。ロンドン市場では、日経平均は下げたが、欧州株や米株先物は堅調に推移したことでドル円も下げ一服となり150.70円付近まで買い戻しとなりました。NY市場では、米長期金利が低下したことで上値が重たくなり、一時150.30円台まで下押し。その後は値を少し戻して150.58円で取引を終えました。
-米小売売上高に注目-
本日のイベントは、日第4四半期GDP、豪失業率、英第4四半期GDP、欧ラガルドECB総裁発言、米新規失業保険申請件数、米小売売上高、米フィラデルフィア連銀景況指数、米NY連銀製造業景気指数、米鉱工業生産、米ウォラーFRB理事発言が予定されており、中国は春節のため休場となります。
先日公表された1月の米CPIは総合指数が+3.1%(予想:+2.9%)、コア指数が+3.9%(予想:+3.7%)となり、両指数ともに予想を上振れ。粘着質なインフレの高止まりによってFRBによる早期利下げ期待を後退させるものとなりました。政策金利の変更可能性を把握できるFed Watchでは3月金利据え置き確率が9割まで高まっています。ただ、次回FOMCまでには2月分のCPIや雇用統計など多くの指標が控えており、FRBが政策にあたって判断するためのデータはいまだ残っています。今後のデータ次第では見通し変化が起きる可能性もあるとみて引き続きヘッドラインには注視したいです。そんな中で本日は米小売売上高が発表されます。政策判断と同時にドル円も内容次第では151円を突破するシナリオが描けるかもしれないため、その点を考慮に入れたうえ本日も取引に臨みたいです。