ドル円149円レジスタンスの壁
-前営業日サマリー-
ドル円は147.91円でオープン。東京市場では、米長期金利の小幅低下が重しとなり147.71円まで下押す場面はみられるも、その後は買い戻しの動きから下値を切り上げながら148円近辺まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では米長期金利の上昇とともにドル買い優勢の地合いとなり一時148.25円まで上昇。NY市場では、米長期金利の低下から一転してドル売りが強まり、一時147.63円まで下押し、その後は切り返して148.15円で取引を終えました。
-ドル円149円レジスタンスの壁-
本日のイベントは、中消費者物価指数、米新規失業率申請件数、米リッチモンド連銀総裁発言、米イエレン財務長官議会証言、米30年債入札が予定されています。
米国の堅調な指標結果を受けてドル買いが強まったことで週前半にドル円は148円台後半まで上値を伸ばすも、年初から何度か挑戦している148.90円のレジスタンスを突破することはできず、上値は重くなっています。相場を動意づかせる注目度の高い米指標が今週は予定されていないことから149円を超えるボラティリティは生まれづらいが、市場にとってポジティブなヘッドラインが飛び込んできた際にはショートポジションを巻き込みながら150円を目指すシナリオも想定できます。反対にやや相場の過熱感も意識されていている中で90日移動平均線が位置する147.40円近辺を下回った場合にはダウンサイドへスピード感をもって走りだす可能性もあるため注意が必要です。147.40円の下には146円の心理的節目。しばらくはこれらのテクニカルラインを意識したうえで相場動向を注視していきたいです。