ドル円相場過熱気味か 突発的な急落に警戒も
-前営業日サマリー-
ドル円は148.37円でオープン。東京市場では米CBSでのパウエルFRB議長の発言を受けてドル高が先行したものの、上昇一服後は売り戻し。一時148.82円まで上昇したドル円は148円前半まで押し戻されました。ロンドン市場では、米長期金利の上昇が支えとなったのか、下げは一服し148円半ばまでの買い戻しとなりました。NY市場では米SIM非製造業景況指数が予想を上振れしたことで一時ドル買いが強まったものの動きは限定的となり、148.65円で取引を終えました。
-ドル円相場過熱気味か 突発的な急落に警戒も-
本日のイベントは、豪RBA政策金利、豪RBA総裁発言、米クリープランド連銀総裁発言、加マックレムBCC総裁発言が予定されており、その他注目度の高い米経済指標は予定されていません。
FOMCでのパウエルFRB議長の発言や米経済指標の想定外に強い結果を受けて、FRBによる早期利下げ期待は後退。3月利下げのシナリオは時期が5月に後退することとなりました。今週は相場を動意づかせる注目度の高い米経済指標は少ないため、特段大きなヘッドラインが出ない限りは堅調な地合いが続くのではとみています。ただ、突発的な相場のダウンシュートには警戒が必要かもしれません。米経済指標が予想外に改善すると市場の利下げ期待が後退するとともに米株価は下落する傾向があるものの、直近の動きはその関係とは裏腹に米株価は上向きの動きを見せています。また、ドル円相場も150円を目指す動きを見せており、やや楽観的で過熱的な相場にみえます。そんな中で仮にネガティブなヘッドラインによって市場が悲観的になった場合には突発的にダウンサイドへ動きだす可能性もあるとみて市場の動向を注視しておきたいです。