米PCEデフレーターに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.67円でオープン。東京市場では、買いが優勢で147.80円付近まで上値を伸ばすも、その後は失速して147円半ば付近まで押し戻されました。ロンドン市場では、再び上昇するも同じく147.80円付近で押し戻され、その後は方向感に欠ける動きとなりましたが、道中で発表された新規失業保険申請件数の悪化が確認されると一気に円買いが進み、一時147.10円付近まで下押ししました。NY市場では、147円台前半で上値の重たい動きでしたが、じりじりと反発し147.675円で取引を終えました。
-米PCEデフレーターに注目-
本日のイベントは、東京消費者物価指数、米PCEデフレーター、米中古住宅販売件数が予定されており、その中でも米PCEデフレーターが比較的注目度の高いイベントになるかと思います。同指標の予想(前年比・総合)は+2.6%(前回:+2.6%)と前回から横ばいの見込みですが、予想を下振れた場合はドル売りに反応しやすい可能性も考慮に入れておくべきかもしれません。
足元のドル円は、147円付近で反発し、148円後半付近の間で押し戻される動きが続いており、この水準でレンジの動きになっています。ドル円にとってインパクトのある材料が当面見当たらないことから現状でこの水準をブレイクするのは難しいかと思われます。また日本の10年債利回りが、一昨日に続き、高止まりしており、円買いへの圧力が引き続きかかりやすくなっていることから、ダウンサイドへのリスクも依然警戒が必要になるかと思いますので、慎重に動きを注視しつつ取引に臨みたいです。