欧米各国のPMIに注目
-欧米各国のPMIに注目-
-前営業日サマリー-
ドル円は148.02円でオープン。東京市場では、日銀金融政策会合は現状維持でサプライズはなかったものの、声明発表直後には円安で反応しましたが、間もなく円高に転じました。その後の植田総裁の会見で更に円高が進み、一時146.96円の日通し安値を付けました。ロンドン市場ではドルを買い戻す動きとなり、植田総裁会見を受けた下落分を取り戻して148.0円付近まで上昇しました。NY市場では、序盤からドル買いが進み東京市場で付けた高値を更新して148.69円まで上昇するも押し戻されて148.36円で取引を終えました。
-欧米各国のPMIに注目-
本日のイベントは、欧米各国のPMI、カナダ政策金利、マックレムBOC(カナダ中銀)総裁会見、米5年債入札などが予定されています。
前回(先月)の欧米各国PMIは対称的な結果となりました。ユーロ圏のPMIは製造業・サービス業が共に市場の小幅上昇予想を下振れる結果となり、域内2大経済大国であるドイツとフランスのPMIでも製造業・サービス業の結果が共に予想を下回り、ユーロ圏のリセッション入り懸念を強めました。一方、アメリカのPMI結果は製造業が予想を下回るも、サービス業は予想を上回り、総合は5か月ぶりの高水準で、米経済の急速な成長鈍化への懸念を和らげる結果となりました。
そして、本日の欧PMIの予想は製造業44.8(前回結果44.4)、サービス業49.0(同48.8)、仏PMIの予想は製造業42.5(同42.1)、サービス業46.0(同45.7)、独PMIの予想は製造業43.7(同43.3)、サービス業49.5(同49.3)となっており、米PMIの予想は製造業47.9(同47.9)、サービス業51.0(同51.4)、総合51.0(同50.9)となっています。
本日は、前回と同様、欧州圏PMIが軒並み予想を下振れる結果となれば対ドルでのユーロ売りの流れに連れて対円でのドル買いとなる可能性を考えておきたいです。また、米PMIではサービス業が小幅な下落予想となっていますが、全体として好調な結果となった場合にはドル買いの動機となる可能性を考慮して取引に臨みたいです。