日銀金融政策決定会合に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は148.23円でオープン。東京市場では、円高が先行。ドル円は一時148円を割りこみ、147.72円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、ドル買いがやや優勢。一時は148.30円付近まで上値を伸ばしましたが、その後は失速し再び148円を割り込みました。NY市場では、148円を割り込んだ状態でスタートし上値の重たい動きが続きましたが道中で反発。再び148円台の水準に戻り148.09円で取引を終えました。
-日銀金融政策決定会合に注目-
本日のイベントは、日銀政策決定会合、植田総裁定例記者会見が予定されています。前回の金融政策決定会合では、市場では早期マイナス金利解除観測が高まっていましたが、早期解除の示唆はありませんでした。今回も、市場では、3月・4月のマイナス金利解除について示唆がなされるという期待もみられますが、日銀は春闘などでの賃上げの状況や能登地震の影響も見極めたいことから、解除時期について示唆されないことも考えられます。その場合、市場の解除に対する示唆の織り込みから、期待外れの円売りとなることも視野に入れておくべきかも知れません。
足元のドル円は、先週まで年初来高値を更新する動きが目立っていましたが、今週に入りその動きがやや落ち着き始めています。しかし前述した日銀の会合で金利動向に関しての示唆が何もない場合は、失望売りから円安が加速し、ドル円はさらなる年初来高値を更新する可能性も考慮に入れておきたいです。