米インフレ指標は強弱入り混じる
-前営業日サマリー-
ドル円は145.27円でオープン。東京市場では序盤にドル売りが先行し、145円台の節目を割れる場面はみられるも、東京勢の本格参加意向はドル買いが再開。145円前半まで値を戻しました。ロンドン市場では、目立った方向性のないまま145円を挟んでのレンジ相場に終始しました。NY市場では、米PPIの結果が想定を下回る弱い内容だったことを受けて、米長期金利の低下とともにドル売りが強まる展開となったものの、勢いは続かずにその後切り返し、144.87円で取引を終えました。
-米インフレ指標は強弱入り混じる-
本日のイベントは注目度の高い経済指標は予定されておらず、米国はキング牧師の日で休場となります。
先週末に発表された米国のインフレ指標は強弱入り混じるものとなりました。先んじて公表された米CPIの結果は前年同月比で+3.4%(予想:+3.2%)コア指数が+3.9%(予想:+3.8%)と共に予想を上振れした一方で、米PPIは結果が+1.0%(予想:+1.3%)コア指数が+1.8%(予想:+1.9%)と予想を下振れしました。米CPIの結果は想定より強いものとなったものの依然としてFedWatchでは3月での0.25%利下げ予想が約8割となっており、FRBによる早期利下げ見通しに変化はみられません。一部では年始早々に続いた好調な米経済指標の結果を受けてアップサイドへの動きを加速させるのではとの見方もあったものの、金利見通しに変化がないのであれば150円を目指す展開は難しいのかもしれません。
本日は米国が休場となります。市場参加者が減ることから流動性が低下することが想定されるため、ヘッドラインによって突発的な値動きとなる可能性もあるとみて取引に臨みたいです。