米CPI発表 ドル円150円台を目指せるか
-前営業日サマリー-
ドル円は144.46円でオープン。東京市場では、序盤に144.32円まで調整が進む場面は見られたものの、日本株の好調な推移からリスク選好の円売りが強まり、145円手前まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、米長期金利の低下によって144.76円まで売り戻されるも、米長期金利の低下が一服すると一転して145円の大台を超える動きとなりました。NY市場でも流れは変わらず、上値を伸ばすと145.74円で取引を終えました。
-米CPI発表 ドル円150円台を目指せるか-
本日のイベントは、豪貿易収支、米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数が予定されており、とりわけ注目なのは米CPIの結果です。
今回の米消費者物価指数の予想は前年同月比で総合指数が3.2%(前回:3.1%)、コア指数が3.8%(前回:4.0%)となっており、総合指数は前回値から上振れる予想であるものの、コア指数は前回値からの下振れ予想です、強弱入り混じる市場予想の中で焦点となるのは23年11月までの1年間で6.0%から4.0%まで低下しているコア指数がさらに低下するのかどうかです。先週公表されたISMの結果をみるにサービス価格が減速している可能性はあるものの、仮にコア指数が想定を上振れする強い内容のものとなれば市場の予想するFRBによる利下げ開始時期が後ろにずれ込みドル円はドル買いの動きを加速させることが考えられます。145円台の心理的節目も足元では突破しており、堅調な動きの中で再び150円台での推移を見る日も近いのかもしれません。