FXレポート

今週は米インフレ関連指標に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は143.21円でオープン。東京市場では今年初めてのゴトー日仲値にむけて144.90円まで上昇、午後には米長期金利上昇に連れて144.90円付近まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、序盤に持ち高調整などを背景に144.84円付近まで下押しするも、米長期金利上昇を受けて145.37円まで上昇後は、米雇用統計を控えて小幅な動きとなりました。NY市場では、堅調な米雇用統計結果を受けて一時145.97円まで上昇するも、過去2か月分のNFPの下方修正や利益確定売りなどで発表前の水準にもどしました。その後のISM非製造業景況指数が予想を下振れたことを受けて143.80円まで一気に下値を伸ばした後は、米長期金利上昇を受けて144.90円付近まで値を戻し144.61円で取引を終えました。

- 今週は米インフレ関連指標に注目-
 本日のイベントは、独製造業新規受注、スイス消費者物価指数、欧経済信頼感/小売売上高が予定されています。本邦は休場となります。
   先週金曜日のNY市場では、堅調な米雇用統計結果が米労働市場の底堅さを示したことで発表前に145.10円付近で推移していたドル円は、一時145.97円まで上昇しました。しかし、NFP(非農業部門雇用者数)の過去2か月分が下方修正されたことや利益確定売りにも押されて145.0円付近まで値を戻しました。その後に迎えたISM非製造業景況指数では予想を大きく下振れる結果となり、一時143.80円まで下落しました。先週は労働関連指標が相次いで堅調さを示していましたが、ISM非製造業雇用は予想51.0に対して43.3と大きく下振れる結果となりました。これらの結果を受けて、市場の3月の利下げ予想は、雇用統計発表後に約5割まで低下しましたが、ISM非製造業景況指数発表後には約7割弱まで上昇しています。(FedWatch CME)
 そして今週は週後半に米消費者物価指数(CPI)と米卸売物価指数(PPI)といった重要指標が控えています。先週は労働関連指標の発表が続いて「雇用」が注目されましたが、今週は「インフレ」が注目される週となりそうです。現時点の予想(前年同月比)はCPI総合+3.3%(前回3.1%)、CPIコア+3.8%(前回+4.0%)、PPI総合+1.3%(前回0.9%)、PPIコア+1.9%(前回2.0%)となっています。雇用統計後には一時縮小した3月利下げ期待もその後は3月利下げ7割弱、5月の追加利下げ6割弱を市場が予測しているなか(FedWatch CME 1/6 2:00時点)、今週のインフレ関連指標の結果で市場と当局の利下げに対する思惑の乖離が埋まっていくことになるのかに注目したいです。

 

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