日銀金融政策決定会合(18-19日開催)の「主な意見」に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は142.27円でオープン、東京市場では早朝に142.09円付近まで下落したものの、下押しの材料もなく142.30円付近まで押し戻されると、英国やドイツなど多くの市場が連休のため市場参加者が少なく新規材料も乏しいなかで142円前半での方向感のない値動きとなりました。ロンドン市場では一時142.52円付近まで上昇しましたが、一段の買いを誘う材料を欠いたこともあり142.40円を挟んでの値動きに、ボクシングデーでの休場ということもあり大きな値幅とはなりませんでした。NY市場では、本格的に市場参加者が戻ってくるのは明日以降となるため、動意の乏しい展開となりました。一時142.62円の日通し高値まで上昇しましたが、その後はほぼ142.40円台での動きとなり142.39円で取引を終えました。
-日銀金融政策決定会合(18-19日開催)の「主な意見」に注目-
本日のイベントは、日銀金融政策決定会合(18-19日開催)主な意見公表、米5年債入札などが予定されています。
今月19日の日銀金融政策決定会合後の記者会見で、植田日銀総裁は7日の参院財政金融委員会でのチャレンジング発言について、「一段と気を引き締めてというつもりだった」と説明して金融政策変更を示唆しているという市場の受けとめを否定し、同時にマイナス金利解除1月説についても否定しました。今週25日の講演では、「物価目標が実現する確度が十分に高まれば金融政策の変更を検討していく」とは述べたものの、その確度は「十分に高いわけではない」とし、金融政策変更の時期については「決め打ちは出来ない」と述べ、マイナス金利解除やその時期について具体的な言及を避けました。
そして本日は「主な意見」が公表されます。「主な意見」とは、金融政策決定会合の1週間後に会合における各委員の発言要旨が公表されるものとなります。先週・今週と植田総裁が政策変更時期等について具体的な言及を避けたことから「主な意見」の内容に耳目が集まっていると考えられます。特に先週からの植田総裁の発言との整合性に注目しつつ本日は取引に臨みたいです。