トルコ政策金利が予定 7会合連続利上げか
-前営業日サマリー-
ドル円は143.80円でオープン。東京市場では、先日の日銀会合を受けて円売りが入りやすい地合いとなっていたことに加えて、ゴトー日による実需のドル買いからドル円は144.10円付近まで上昇。ただ、午後からは米長期金利の低下とともにドル売り優勢となり一転して143円前半まで下押しました。ロンドン市場では、英CPIの伸び鈍化で欧州通貨が下押し、ドル円は米長期金利の動きを眺めて方向感の乏しい相場展開となりました。NY市場では、米経済指標が想定を上振れしたことでドル買いが入ったものの、上値を伸ばす勢いはなく、143.55円で取引を終えました。
-トルコ政策金利が予定 7会合連続利上げか-
本日のイベントは、トルコTCMB政策金利、カナダ小売売上高、米新規失業保険申請件数、米第3四半期GDP、米フィラデルフィア連銀景況指数、米景気先行指数が予定されており、とりわけトルコの政策金利には注目です。
トルコ中銀は、6会合連続にて利上げを行っており、今回の会合でも引き続き利上げ実施が濃厚となっています。利上げ幅は500bpから250bpに縮小する見通しで、政策金利は40.00%から42.50%に引き上げられる市場予想となっています。前回の11月会合にて「引き締めペースを減速させ、引き締めサイクルを短期間のうちに完了する」と発言していることから、焦点は今後の中銀の利上げに対するスタンスが発言から確認できるかどうかになりそうです。トルコのインフレ率は11月で69.9%と高い水準で推移している中、金融引き締めの姿勢を弱めればリラ円はさらにダウンサイドへの動きを加速させることが想定できるため、ポジション管理を徹底したうえ、ヘッドラインには注目しておきたいです。